■「土地改良区」とは?■
 ・土地改良事業を行なう団体です。
 ・土地改良法により設立を認められた公法人です。
 ・農業を営む者を組合員(構成員)としています。
 ・運営については、法律で厳しく制限されています。
 ・経費は、原則として組合員が負担します。

■土地改良区の仕事は?■
 土地改良区は、川やため池から水を引き、農家の人たちが農業に使う水(農業用水)を、安定的に送ることを主な仕事としてます。
 農業用水を安定して配分するためにさまざまな施設の整備を行い、それらの維持管理を通して、地域の「水」と「土」を守っています。
 又、土地改良施設を農家の人たちだけの財産ではなく広く地域の共有財産と位置づけ、「水」と「土」にかかわる地域資源の管理を通じて、豊かなふる「里」づくりに組織を上げて取り組んでいます。

■土地改良区の紹介■
1.杭止堰土地改良区の沿革・由来

 当杭止堰土地改良区の起源を語る時、遠き文明4年(西暦1472年)、田植え期直前の大豪雨により岩木川が大氾濫し、取水口に積み上げた石俵が一夜にして押し流され、更に続いた豪雨のため復旧工事も手の施しようがない苦境に陥りました。この状況を見かねた堰神の神官川崎権太夫は、4月26日、農民を前に一身を捧げ、「わが身川底に沈まば腹の上に杭を打ちて石俵を積むべし、わが身死すとも永久に変わらず堰を守ろう」と告げ、尊い人柱になられたということが言い伝えられております。当土地改良区の「杭止堰」という名称も、語源はこの「杭を動かぬように止めてできた堰」という意味に由来しているものです。
 以来、義人 川崎権太夫を堰神として祀り、昭和37年には杭止神社を建立し、毎年祭祀を絶やすことなく現在に至っています。
神社
杭止神社
川崎権太夫が川に身を捧げている絵馬

2.地域の概要並びに管内の農業

 当土地改良区のかんがい地域は、旧岩木町の南東部から弘前市の北西部に位置しております。水源を1級河川岩木川とし、「岩木川一番留」として旧岩木町大字如来瀬字大久保より取水し、紙漉沢から如来瀬までは隧道をとおり、兼平及び植田を経て弘前市大字富栄までの約7qの幹線水路から分水する約500fにわたる地域であります。その下流では六分水に分かれ、支流は、独狐・前坂までを広くかんがいしております。
 この地域は、鼻和の郡といって鎌倉時代の早くから水田が拓けた地であるといわれていますが、これに用するかんがいの根幹をなすものの一つとして杭止堰は考えられていました。
本地区の営農形態は、米とりんごの二大作物を中心とする複合経営であり、経営規模は一戸あたり1.6fとなっております。
 また、地形的には、西から東にほぼ1/300の傾斜をなし、標高は29b〜37bの地帯です。

3.杭止堰土地改良区の概要

 当土地改良区は、昭和27年3月土地改良法に基づき、明治40年以来の普通水利組合から杭止堰土地改良区に改組されて現在に至っておりますが、事業の経過としては昭和27年着工の県営駒越地区用水改良事業に始まり、昭和33年の集中豪雨による頭首工流出後の県営津軽地区災害復旧事業、団体営馬子橋地区かんぱい事業等により、着々と管内のかんがい施設が整備されました。
 更には、区画整理事業も、植田地区をはじめに兼平、鳥井野及び鶴田地区までの4地区を団体営で施工し、当土地改良区の受益面積の85%を整備致しました。
 又、ここ20年間においては、植田、鼻和及びながくみ堰地区の県営排水対策事業、西田及び西田2期両地区の県営土地改良総合整備事業等のハード事業を申請し、幹線排水路及び末端用排水路・農道を整備してきました。平成17年度からは、県営ため池等整備事業(用排水施設整備)により、念願の杭止堰隧道の改修がスタートし、平成20年には改修を終える予定です。
 ハード事業と共に平行するような形で交換分合事業、農地流動化支援水利用調整事業等のソフト事業を積極的に実施しているのも、当土地改良区の特徴の一つです。特に交換分合につきましては、規模は小さいながらも6地区において実施しております。
 更には、平成16年度から実施しております新農業水利システム保全対策事業においては、各地区水路の改修と共に最も重要であります杭止堰頭首工のテレコン・テレメーターの設置を行い、これにより事務所や携帯電話からの遠隔操作で頭首工・幹線水路を管理できるという近代的な環境を構築しています。

4.役員名簿
 
 役 職 名 氏   名 住      所
 理 事    澁 谷 榮 悦  弘前市大字兼平字猿沢23−8
 理事   鳴 海 清 彦  弘前市大字蒔苗字福岡11
 工事委員長   三 上 金 蔵  弘前市大字愛宕字山下147
 資金委員長   西 澤 孝 政  弘前市大字如来瀬字種本37−1
 理   事   對 馬 孝 夫  弘前市大字鳥井野字長田210
 理   事   鼻 和 健 安  弘前市大字鼻和字西田235−3
 理   事   神 美 津 男   弘前市大字富栄字浅井名54
 理   事   石郷岡 浩 昭  弘前市大字前坂字船山84−1
 代表監   本 田 寿 光  弘前市大字鼻和字岩井52−1
 監   事    對 馬 敏 彦  弘前市大字鳥井野字長田140
 監   事    屋 和 己  弘前市大字富栄字笹崎174